スペイン、マラガの青年

先日、スペイン南部アンダルシア地方のマラガで和食店を展開しているという青年が来店。
体格が良く、情熱に溢れた彼の話では、、、、、

日田の出身で日田の和食店で調理を学び、30歳にして単身スペインに渡ってマラガで和食店を開業しようとしたものの開業手続きを担当した弁護士に騙されて全財産を失い、1000万円を超える借金が残ったと。
その後アルバイトなどでぎりぎりの生活を送り、さらにはコロナが追い打ちをかけ、何年も下着を購入することもできなかったと。
知人がレストランを廃業することとなり、その建物を居抜きで継承してラーメン店を開業。
その2ヶ月後にはタイミング良くコロナがピークオフし、欧州で海外渡航が緩和され、フランス、ドイツといった国々からアンダルシアの玄関口になるマラガに観光客が殺到し、彼のラーメン店は大変な繁盛をし、ついには別の場所に寿司屋も開業でき、1年余りで1000万円の借金も全て返済して帰国する資金も貯まったので初めて帰国することができたと。

自分自身もかなり変化に富んだ人生を送ってきて、一般的な日本人の中ではかなり波瀾万丈な人生だが、この青年の10年間もまさに波瀾万丈。
逞しく生き残ってきたものだと感心するし、こんな日本人の青年がいることを頼もしく思った。

「この先薔薇色しか見えていない」と言い切る彼の人生に幸多かれと祈るばかり。