記憶に残るコーヒー

年配のご夫婦が来店
奥様はキッシュを、ご主人はダッチコーヒー(水出しコーヒー)を注文

キッシュには自信があり、皆様に褒めて頂けるので奥様に料理の説明をしてお出しした。
ダッチコーヒーはスタッフがご主人に。
「店長、ダッチコーヒーお出しした時に『いい香りだなあ』と仰っしゃいました」とスタッフ。

2秒に1滴、12時間掛けて抽出するダッチコーヒーは雑味もエグみもなくそれは素晴らしいコーヒーでマイセンのカップにもよく似合うが、特に関心のない方には「ダッチコーヒーって何?」という商品で、店側からするとさほど皆さんに喜んで注文頂ける商品でもなく、それでいてコーヒー豆はブレンドコーヒーの倍以上使用するし、手間も掛かるのでコスパの良いものでもなく、店のステイタス、矜持でメニューに載せているところもある。

途中テーブルを回った際にも「これは素晴らしいコーヒーだねぇ」と声を掛けて頂き、会計の際には「人生の中でも記憶に残るコーヒーだった。また来る!」と言い残されてご退店。

毎日のように取り扱っていると慣れてしまって貴重なコーヒーという感覚も失せ気味だけれど、1杯1杯のコーヒーを丁重に提供しなければと改めて気付かされた有り難いお言葉を頂戴できた今日は良い一日(*^◯^*)