この店を四六時中見守ってくれているのがこの時計です。

これはハンブルグ・アメリカン社という、ドイツに現存する時計のトップメーカーのユンハンス社の創業者エアハルト・ユンハンス(Erhard Junghans 1823–1876)の息子で会社の営業部長を務めていたポール・ランデンバーガー(Paul Landenburger)が1880年に独立して設立した会社の製品です。

会社のトレードマークは2本の矢が交差したシンボルになります。

その後、この会社は世界恐慌の煽りを受けて、1930年頃に結局ユンハンス社と合併しています。


1900年以前のアールヌーヴォーの美術様式の製品で、その中でも初期の漆黒ケースは市場に出回ることは希で高い人気を博しています。その心臓部であるレギュレータークロックは今でもとても良質で、正確に時を刻み続けています。

130年前の柔らかく重みのある時報音と時の刻みに耳を傾けてやってください。

店長