リヒトのディナーの前菜(オードブル)でお出ししている佐伯湾の牡蠣は何度食べても美味しいと感じていましたが、2025年の全国牡蠣-1グランプリで銀賞を受賞した逸品でした。https://j-ofa.com/news/detail/2025-report-1
グランプリの審査部門はカルチ式とシングルシード式に分かれていて、カルチ式はロープに稚貝を結びつけて海に沈める日本中で従来から行われている養殖方式。
これに対してシングルシード方式はフリップファーム方式とも呼ばれるオーストラリアで採用されている養殖法で、小さな籠に稚貝を入れて海面上で回転させながら育てるやり方。
カルチ式は収穫時に引き上げると半端ない海藻のゴミが付着していて産業廃棄物になるほどだがシングルシードでは貝に海藻が付くことはない。
また籠を回転させる事で貝同士がぶつかり合い、貝殻は成長せずに中身の成長に繋がるために身の入りが良くなる、季節を問わず夏場でも収穫が可能、養殖期間も短くて済むなど利点が多い。
現在では宮城県女川、大分県佐伯湾、香川県東かがわ市、三重県、愛知県、兵庫県室津などで行われていて、今後の主流はシングルシード式に移行していく模様です。
グランプリでは兵庫県室津の牡蠣が金賞で、佐伯湾の牡蠣(新榮丸)が銀賞!
カルチ式養殖の牡蠣しか召し上がったことのない方には是非シングルシード式の牡蠣を召し上がっていただくことをお勧めします。


シングルシード方式の養殖
11/2に北九州から医療関係のご夫妻が宿泊。
翌日に日田の郊外にある老舗酒造の井上酒造(角の井)で開催される蔵開きが目的でその前泊としてリヒトにお泊りいただきました。
聞くところによると2週間前に日田にドライブに来られて井上酒造前を通り掛かった際に稲刈りをする酒造の方々を見かけて声をお掛けになったと。
井上酒造の社長の百合さんは小柄な方だが物凄いエネルギッシュな方で、かつ拘りが凄い!
以前百合社長自ら2時間ほどかけて醸造所や自宅などをご案内いただいた時に伺った話では、銘酒「百合仕込み」の上級版は酒米の「雄町」で醸造しており、この雄町を醸造所前の4反ほどの田んぼに醸造所の地下150mから組み上げた酒の仕込み水を4日掛けて田んぼに満たしてそこに社長自らが田植えをして育てると。生まれた時から醸造される時まで同じ水で育てた方が酒米が喜ぶはずだと😨
雄町は背が高く風雨によって倒れてしまうことがあり、それを防止するためのケアが半端ではなく、それを品種改良して背丈を90cm以下にした山田錦が現在の酒米の主流。
しかし百合社長は「本物のお酒はやはり雄町で」との信念で田植え、育成、稲刈りまで率先して行なっていると。
そんな稲刈りの最中に声を掛けたこのご夫婦、社長から「はい!」と手渡された鎌で稲刈りに励む羽目に(笑)
そして「11月3日の蔵開きイベントに」とご案内を受けてのリヒトへの宿泊。
百合仕込みを心ゆくまで味わうために今回は車でなくJRでの来訪されたとのこと。
日田駅からバスで行くとのことでしたが、不便な旅は気の毒なので自家用車で往復1時間近く掛かるが井上酒造までお送りさせて頂いた。
途中、いろいろなお話をさせて頂きながら到着した井上酒造。
百合社長は満面の笑みで「こんなところまで送迎付きなんて何と素敵な宿✨」とスナップ写真に📸
これ以上快晴はないというほどの爽やかな天候の下、さぞや美味しいお酒だったことと思います。
盛況な蔵開き、今年もまたおめでとうございます。👏👏👏
※ベンツユーザーの奥様から、BMWもまた良きかなとお褒め頂きました😉


日田の秋を彩る天領祭が11月8、9日に開催されます。これに付随した豆田町の千年あかりは11月7日〜9日まで数万本の竹灯籠で花月川と豆田町に幻想的な夜を演出します。
この期間、まだ空室がありますので是非お泊まりください。


中島潔さんの作品を購入しました。
女性唯一のねぶた師の北村麻子さんをモデルにした作品です。(解説は「中島潔アトリエウメ」から引用)
リヒトでは高価なものはトイレに集結する傾向があり、今やトイレか美術館か、、、、、


2024年11月に映画「至福のレストラントロワグロ」という映画を鑑賞しました。
4時間の映画に魅了されて他のYoutubeなどを見て研究し、ディナーのポアソン(魚のメイン)に56年前にトロワグロをミシュランの三つ星に認定させた「サーモン・オゼイユ」を再現して提供するようになりました。
しかし、フランスNo.1=世界No.1のレストランのメインメニューを再現するというおこがましい行為に気が引けていることも事実でした。
そこで2025年8月22日に渡仏してフランス中部のロアンヌの街の郊外にあるトロワグロに1泊2食し、ポアソンに予約しておいたサーモン・オゼイユをいただきました。
自分のサーモン・オゼイユのソースより味の深みに違いを感じ、ソースの食材に玉ねぎを使っていたのを正規のエシャロットを入手して手抜きなしのソース作りに変更しました。味は一歩近づいた気がします。
19時半から始まったトロワグロのディナーが終わったのは日付が変わってからでした。
一生の思い出になる5時間余りの夢のような素晴らしい経験でした。

オーナーシェフ
ミッシェル・トロワグロ氏と

サーモン・オゼイユ









オーベルジュリヒトのホームページをリニューアルしました。
これまではオーベルジュリヒトとビストロカフェリヒトのそれぞれのホームページを開設していましたが、2025年10月より一本化しました。
