日田の魅力

昨夜、一人の女性が来店してくれました。
まだ20代で、ドイツの大学での留学を経験された方で、店内を見渡して「わあ〜っ!ドイツだぁ!!」「トイレは美術館だぁ!」と言って頂きました。
他のお客様にリヒトに置いてあるドイツビールとソーセージについて説明してくれましたが、流石に私より遥かに詳しかったです。(汗)
ドイツでの留学を終えるにあたって、日本で観光の仕事に従事したいと考えてインターネットで検索した結果、大阪出身の本人とは縁もゆかりもない日田を見つけて就職先として決定。

そのことについて蕩々とお話しいただきました。
「自分の決心は間違ってなく最高の選択でした。こんなに素晴らしいところはありません。」
「職場の窓から沈む夕日を見て、あまりの美しさに涙が出て、『何で泣いとうと?』と言われます。日田の人が日田の素晴らしさを評価する人が少ないのが残念です。」
「大阪の祭りは市や区や企画団体が主宰していますが、日田では雛祭りも祇園祭も天領祭りも全部町内会の人たち全員でやっています。千年あかりの祭りは11月で寒い時期なのに竹を切り出して、和紙を貼って灯籠を作り、花月川の河原に無数の灯籠を全員で設置していく。そんな光景を見ていると涙が止まりません。」
とても熱く、とても感受性の高い方が日田で懸命に頑張ってくれています。
人は皆、歳を取ると感受性が弱まってしまうものですが、自分も彼女に習って日田の魅力を少しずつ探していこうと思います。