大分合同新聞記事

大分合同新聞社のビジネス版の起業紹介に掲載頂きました。
広告記事ではないので店名も書かれていませんが、店の方向性などはきっちり紹介頂きました。


 江戸時代の趣が残る日田市豆田町。歴史情緒あふれる通りに、愛知県岡崎市出身の永田恵嗣さん(65)が、欧風のカフェバーを開業しようと準備を進める。

 航空自衛隊のパイロット、東京の防衛専門商社勤務という異色の経歴の持ち主。店を開くのは「大きな組織にいたので、一人で何かやってみたかったから」。妻の友人が豆田町の古民家を相続したが、使い道に困っていると聞き、この場所を思い立った。

 同市はドイツのルプツ市と姉妹都市。古民家の所有者がドイツ在住ということもあり、カフェバーでルプツ市の地ビールを提供しようと思っている。地元以外で流通していないというビールを通して姉妹都市との交流を深め、観光客に喜んでもらうチャレンジだ。

 街にゴミを出さない仕組みも考えている。テイクアウトの際に出るゴミを持ち帰る客にはキャッシュバックを計画する。「店のゴミで豆田町を汚したくない」という思いからだが、「賛同してくれる地元の人が増えたら」と願う。

新型コロナウイルスの感染拡大は大きな誤算だった。想定していたアジア各国からの旅行者はしばらく戻りそうもない。「まずは地元の人に愛される店にしなければ」と気持ちを切り替える。

 国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている豆田町は、外観の改修に行政の許可が必要。じっくり準備をして、9月末のオープンを目指している。